仙台市内の介護事業所に勤務する職員等を対象とした研修会へお招きいただきました。
介護職員（訪問・通所・居宅）・ケアマネージャー・施設長など47名参加されました。
昨年は同会場で105名が参加されましたが、今年は感染症拡大防止の観点より、
大幅に定員を減らして、換気・検温・マスク・手指消毒の徹底をして
介護研修室の皆様によって安全に開催をすることができました。

今回は初めての試みとして、仙台市健康福祉事業団介護研修室様のご協力により、
参加者に対して「事前アンケート」を実施しました。

■現場にて利用者様（患者様）のお薬のことで問題や困ったことはありますか？
■それはどんな時ですか？問題や困ったことを具体的にご記載ください。
■その他、薬剤師に聞いてみたいことはありますか？

アンケートの結果を共有しながら、個別の事例について薬剤師としての切り口から
講演に入りました。「服薬拒否」についての困難事例が最も多く、
服薬時間がずれた際（飲み忘れ含む）の対応、飲み込みにくさについて、
外用薬の塗り方など内容は多岐にわたりました。

アンケートの結果を受けて、薬剤師にご相談いただくことで、すぐに解決するような事例も
多くあり、困っていることの背景には、地域医療、チーム医療、多職種連携の輪に
薬局薬剤師がまだまだ入れていない状況もあるように感じました。

着地点はブレずに、利用者様・患者様に関わるたくさんの支える方による視点から、
「気づき」を共有して、ケアに活かしていくこと。

本日参加された皆さんの地域の薬剤師をもっと知っていただき、処方箋が無くても
いつでも気軽に相談ができる顔の見える・顔の分かる・信頼できる関係を築けるように、
私たちも積極的に頑張らなければいけないと思います。
「お薬のことはあの薬剤師に相談しよう。」
みなさんお気に入り(かかりつけ)の薬局・薬剤師を持ちませんか？